近視進行抑制眼鏡(ミヨスマート)について

👓 近視進行抑制治療のご紹介

近視抑制メガネ「ミヨスマート(MiYOSMART)」とは?仕組み・効果・費用を解説

神戸市東灘区 きしもと眼科 院長 岸本隼人

こんにちは、神戸市東灘区のきしもと眼科・院長の岸本隼人です。

「コンタクトレンズはまだ早い」「毎日の点眼が続けられるか不安」――そのようなご家庭に向けて、当院では2026年6月に日本で正式に提供が始まった近視進行抑制メガネレンズ「ミヨスマート(MiYOSMART®)」の処方を行っています。眼科での検査・処方箋発行後、連携するメガネ店でレンズを作製していただく流れです。いつものメガネと同じ感覚でかけるだけで、お子様の近視の進行を抑制することが期待できます。

約60%
臨床試験での
近視進行抑制率
50カ国以上
世界での
処方実績
2026年6月
日本での
正式提供開始
ミヨスマート(MiYOSMART)近視抑制メガネレンズ

ミヨスマート(MiYOSMART®)近視進行抑制メガネレンズ

目次

🔍 ミヨスマートとは?

ミヨスマート(MiYOSMART®)は、HOYA社が香港理工大学と共同開発した近視進行抑制用のメガネレンズです。2018年に始まった臨床試験から8年以上が経過し、世界50カ国以上で処方実績があります。シンガポール・台湾・中国・欧米では「子どもの近視抑制の標準治療」として広く定着しており、日本では2026年6月1日より正式に処方できる環境が整いました。

ミヨスマートは近視を「治す」メガネではなく、近視が進むスピードをゆるやかにすることを目指すレンズです。普通のメガネと同じように日常生活でかけ続けることで効果を発揮します。

📌 ミヨスマートのレンズ作製には眼科医の処方箋が必要です。当院で検査・診察のうえ適応を判断し、処方箋を発行します。レンズの購入・作製はメガネ店にてお願いします。

⚙️ DIMSテクノロジーの仕組み

通常のメガネレンズで視力矯正を行うと、中心視野はきれいに網膜の上にピントが合いますが、周辺部の網膜では光が網膜より後ろでピントを結んでしまう(遠視性デフォーカス)ことが知られています。この遠視性デフォーカスが「もっと眼軸を伸ばせ」という成長シグナルとして働き、近視の進行を促進すると考えられています。

ミヨスマートは「DIMS(Defocus Incorporated Multiple Segments)」という独自の光学設計を採用しています。

DIMSレンズの構造
レンズの中央部分(直径約9mm)は通常のメガネと同様にはっきり見える設計です。その周囲に微小な凸レンズ状のセグメントがハニカム(蜂の巣)状に多数配置されており、網膜の手前でピントが合う像を同時に作り出すことで、眼軸が過度に伸びようとする力を抑制します。特殊な構造でありながら外観は通常のメガネと変わらないため、お子様も違和感少なく使用できます。

📊 臨床試験での効果

ミヨスマートは香港で実施された2年間の無作為化比較試験(RCT)により、近視進行を約59%、眼軸長の伸びを約60%抑制することが確認されています。さらに6年間の長期追跡調査でも効果と安全性が持続することが証明されています。

約59%
2年間の近視
進行抑制率
約60%
2年間の眼軸長
伸長抑制率
6年間
長期追跡でも
効果・安全性確認

出典:Lam CSY et al. British Journal of Ophthalmology. 2020;104(3):363-368.(2年間RCT)/6年間追跡調査(Scientific Reports)

✅ ミヨスマートの特徴

① 見た目は普通のメガネと同じ
特殊な構造は見た目にはわかりません。お子様が特別感なく、抵抗なく続けやすいのが大きなメリットです。
② コンタクトレンズが苦手なお子様にも
コンタクトレンズの装着が難しい年齢のお子様や、コンタクトに抵抗があるお子様でも始めやすい治療法です。
③ 日中ずっと装用できる
起きている間はメガネをかけているだけなので、装用時間を意識する必要がありません。習い事やスポーツの際もそのまま使用できます。
④ リバウンドが少ない
臨床試験では、装用を中止した後も近視進行が急激に加速する「リバウンド」が見られないことが確認されています。

📊 当院の近視抑制治療との比較

ミヨスマート オルソ
ケラトロジー
マイサイト
ワンデー
リジュセア
ミニ
方法 メガネ 就寝中CL 日中CL 就寝前点眼
抑制率の目安 約60% 30〜60% 約59% 50〜60%
他治療との
組み合わせ
点眼と
併用可
点眼と
併用可
点眼と
併用可
メガネ・
CLと併用可
💡 ミヨスマートはリジュセアミニ点眼液との併用が可能です。コンタクトレンズに抵抗があるお子様でも、メガネと点眼の組み合わせでより高い近視抑制効果を目指すことができます。

💴 費用について

ミヨスマートは自由診療です。当院での診察・処方箋発行後、連携するメガネ店でレンズを作製していただく流れになります。

費用の目安

当院での診察・処方箋 保険診療分のみ
ミヨスマートレンズ代(メガネ店) +77,000円(税込)〜

※レンズ代はメガネ店での商品代金に加算されます。フレーム代は別途かかります。
※費用は変更になる場合があります。最新情報はご受診時にご確認ください。

👤 こんなお子様におすすめ

  • コンタクトレンズの装用がまだ難しい年齢のお子様
  • コンタクトに抵抗がある・嫌がるお子様
  • 毎年メガネの度数が上がっていて近視の進行が心配なお子様
  • 普段からメガネを使用しており、見た目を変えずに近視抑制を始めたいお子様
  • リジュセアミニ点眼と組み合わせてより高い効果を求めるご家庭

❓ よくあるご質問

Q. 何歳から使用できますか?
きしもと眼科キャラクター
A. 一般的な対象年齢の目安は6歳〜18歳です。近視が進行しやすい学童期(小学生〜中学生)のお子様に多く処方されています。詳しくは診察時にご相談ください。
Q. 普通のメガネと見た目は違いますか?
きしもと眼科キャラクター
A. 見た目は通常のメガネレンズとほとんど変わりません。光を当てて影を見ると特殊な構造が確認できますが、通常の使用では気になることはほとんどありません。
Q. やめたら近視が急に進みますか?
きしもと眼科キャラクター
A. 臨床試験では、装用を中止した後も近視進行が急激に加速する「リバウンド」は見られなかったと報告されています。
Q. オルソケラトロジーやマイサイトとどちらがよいですか?
きしもと眼科キャラクター
A. それぞれ装用方法や生活スタイルへの影響が異なります。コンタクトに抵抗があるお子様や、まだ難しい年齢の場合はミヨスマートが適していることが多いです。お子様の年齢・生活スタイル・ご希望に応じてご提案しますので、診察時にご相談ください。

✉️ 院長からひとこと

きしもと眼科 院長 岸本隼人

ミヨスマートは8年以上のエビデンスが蓄積された安心感のある近視抑制治療です。当院では検査・診察のうえ処方箋を発行しますので、その後はメガネ店でレンズを作製していただく流れになります。「コンタクトはまだ早い」「いつものメガネのまま近視抑制に取り組みたい」というご家庭に有力な選択肢です。お子様の近視の進行が気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。神戸市東灘区・魚崎エリアで近視抑制治療をご検討の方は、お子様の目の状態に合わせた最適な方法を一緒に考えていきましょう。

🔗 ミヨスマートの詳しい情報は公式サイトもご参照ください:▶ ミヨスマート公式サイト(HOYA)

本記事は患者様への情報提供を目的としたものです。治療の適応については個人差があります。診察・検査のうえ医師の判断のもとで治療方針を決定いたします。価格・診療内容は予告なく変更する場合があります。

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