当院のドライアイ治療について(2026年最新)

👁 ドライアイについて【2026年最新版】

ドライアイとは?2026年最新の原因・症状・治療法を解説

神戸市東灘区 きしもと眼科 院長 岸本隼人

こんにちは、神戸市東灘区のきしもと眼科・院長の岸本隼人です。

「目が乾く」「ゴロゴロする」「目薬をさしても改善しない」――そのようなお悩みをお持ちの方は非常に多くいらっしゃいます。現代ではスマートフォンやパソコンの普及により、年齢を問わずドライアイに悩む方が増えています。ドライアイ治療は年々進化しており、新しい点眼薬や治療機器が次々と登場しています。今回は2026年現在の最新の知見を踏まえて、ドライアイの原因・症状・治療法について、わかりやすく解説します。

精密検査
シルマー試験・
マイボスコアで評価
86%
ドライアイのうち
脂が足りないタイプ
5種類
作用機序の異なる
点眼薬を使い分け
目次

🔍 ドライアイとはどんな病気?

ドライアイとは、涙の量が減ったり、涙の質が変化することで目の表面が乾燥し、さまざまな不快症状が起こる病気です。涙は「水分・油分・ムチン(粘液)」の3層構造からなっており、このバランスが崩れることでドライアイが生じます。

単に「乾く」だけでなく、目の表面に小さな傷がつくことで見え方の質が下がったり、慢性的な不快感が続いたりすることもあるため、軽視せず適切な対策をとることが大切です。

🔎 ドライアイの原因

  • VDT作業(パソコン・スマートフォンの長時間使用):画面を見る際はまばたきの回数が大きく減少し、涙の蒸発が進みます
  • エアコン・乾燥した環境:空気の乾燥により涙の蒸発が早まります
  • コンタクトレンズの長時間装用:レンズが涙の層を不安定にさせます
  • 加齢:年齢とともに涙の分泌量は減少していきます
  • マイボーム腺の機能低下:まぶたの脂腺の詰まりにより涙の油分が不足します
  • 一部の内服薬:抗ヒスタミン薬・降圧薬などが涙の分泌を減らすことがあります
  • シェーグレン症候群などの自己免疫疾患:涙腺自体の機能が低下することがあります

⚠️ こんな症状はありませんか?

  • 寝起きに目がしょぼしょぼする
  • コンタクトレンズが長時間つけられない
  • パソコン・スマートフォンの使用後に目が疲れる
  • 目薬をまめにさしても乾きを感じる
  • 目がごろごろする・目やにが出る(眼異物感)
  • まぶたが熱い(眼灼熱感)・目が痛い
  • 涙が出る(流涙感):乾燥への防御反応で逆に涙が出ることもあります
  • 光をまぶしく感じる
⚠️ ドライアイを放置すると、目の表面に傷がつき、視力低下・肩こり・頭痛などの全身症状にも発展することがあります。早めのご受診をおすすめします。

📋 ドライアイの種類

涙液分泌減少型

涙の量自体が少ないタイプ。加齢やシェーグレン症候群などが原因になることもあります。人工涙液など点眼治療が中心です。

蒸発亢進型(MGD)86%はこちら

涙の油分が不足して涙が蒸発しやすくなるタイプ。マイボーム腺の詰まりが主な原因で、点眼だけでは改善しにくいことがあります。

🔬 当院の精密なドライアイ検査

当院ではドライアイに対する治療に力を入れており、原因を正確に把握するための検査を行っています。

シルマー試験(涙液量検査)
下まぶたに専用の試験紙を挟み、一定時間でどれだけ涙が分泌されるかを測定する検査です。涙液分泌減少型のドライアイかどうかを判断する基本的な検査で、涙の量が十分かどうかを客観的に評価できます。
マイボスコア(TOMEY社製 MR-6000)
TOMEY社製の検査機器「MR-6000」を用いて、まぶたの裏にあるマイボーム腺の状態を撮影・解析し、「マイボスコア」として評価します。マイボーム腺がどの程度委縮・脱落しているかを画像で確認できるため、蒸発亢進型(MGD)のドライアイの程度を客観的に把握することができます。
💡 シルマー試験とマイボスコアの両方を行うことで、「涙の量が少ないタイプ」か「涙の油分が足りないタイプ」かを見分けることができます。原因のタイプに応じて、最適な治療法(点眼薬の種類・IPL治療の必要性など)をご提案します。

💊 ドライアイの治療法

① 点眼治療
最も基本的な治療法です。ドライアイの原因(涙の量が少ない/涙の質が悪い/知覚過敏が強い)に応じて、複数の点眼薬を単独または組み合わせて使用します。

■ ドライアイ点眼薬の種類と違い(5種類)

マイティア(人工涙液)
最もシンプルなタイプの点眼薬で、涙に近い成分の水分を外から補うことで乾燥をやわらげます。ドライアイ治療の基本ともいえる存在で、防腐剤無添加の1回使い切りタイプもあり、コンタクトレンズ装用中でも使用できる製品が多いです。作用が穏やかなため、何度さしても問題が少なく、症状に応じて頻回に使用しやすいのが特徴です。一方で、効果の持続時間は短く、重症のドライアイでは単独では不十分なこともあります。
ヒアレイン(ヒアルロン酸ナトリウム)
保湿効果に優れた点眼薬です。ヒアルロン酸が涙の中に長く留まることで、涙液量を補い、角膜・結膜表面の傷の修復も助けます。通常1日4〜6回点眼します。重症の方には防腐剤を含まない1回使い切りタイプもあります。長年使われている基本的な点眼薬です。
ジクアス(ジクアホソルナトリウム)
結膜の細胞に働きかけ、体の中から涙の水分・ムチン(粘液)の分泌を促す点眼薬です。ヒアレインのように外から涙を補うのではなく、自分自身の涙の分泌力を高めるのが特徴です。通常1日6回点眼。点眼直後にしみる感じがあることがありますが、使い続けると気にならなくなる方が多いです。点眼回数を減らした「ジクアスLX」(1日3回)もあります。
ムコスタ(レバミピド)
もともと胃薬として使われている成分から開発された点眼薬です。角膜・結膜のムチン(涙が目の表面になじむための土台となる粘液)を増やし、炎症を抑える働きがあります。涙が目の表面にうまく乗らない(水濡れ性が悪い)タイプのドライアイに向いています。白く濁った懸濁液のため、点眼直後は一時的に視界がかすみ、運転前の使用は避ける必要があります。苦みを感じることもあります。
アバレプト(モツギバトレプ)2026年新発売
2026年4月に発売された新しいタイプの点眼薬です。従来の薬が「涙の量・質」を補うのに対し、アバレプトは目の表面の知覚神経にある「TRPV1」という痛みのセンサーを直接ブロックするという全く新しい仕組みを持ちます。ドライアイが長引くと、わずかな乾燥でも強い痛み・しみる感じ・ゴロゴロ感を感じやすくなる「知覚過敏」が起こることがありますが、アバレプトはこの過敏になった感覚そのものを和らげます。従来の点眼で症状が十分に改善しない方に新しい選択肢となる薬です。1日4回点眼。懸濁性点眼薬のため使用前によく振る必要があります。
5種類の使い分けのイメージ
・手軽に乾きをやわらげたい → マイティア(人工涙液)
・涙の量をしっかり増やしたい・傷の修復も期待したい → ヒアレイン
・自分の涙の分泌力を高めたい → ジクアス
・涙が目になじみにくい(水濡れ性が悪い) → ムコスタ
・乾燥よりも痛み・しみる感じ・不快感が強い → アバレプト
作用機序が異なるため、症状に応じて複数の点眼薬を組み合わせて使用することも多くあります。
② 涙点プラグ
涙の出口(涙点)に小さなプラグを挿入し、涙を目の表面に長く留める治療です。涙液分泌減少型のドライアイに有効です。外来で簡単に行える処置です。
③ 温罨法(おんあんぽう)
温かいタオルやアイマスクでまぶたを温め、マイボーム腺の詰まりを溶かして油の分泌を促す方法です。ご自宅で毎日続けていただくセルフケアとしておすすめしています。
④ 眼瞼清拭(がんけんせいしき)・リッドハイジーン
専用のクリーナーや綿棒、または「マイボシャンプー」のような目元専用の泡タイプ洗浄料で、まぶたの縁(マイボーム腺の開口部)やまつ毛の根元をやさしく洗浄するケアです。アイメイクの落とし残しや皮脂汚れを取り除き、マイボーム腺の詰まりを予防・改善します。眼科医監修の製品も多く、毎日のセルフケアとして継続しやすいのが特徴です。
⑤ IPL治療(マイボーム腺機能不全に対する根治的治療)
点眼治療・温罨法・眼瞼清拭を続けても改善しないマイボーム腺機能不全(MGD)に対し、特殊な波長の光を照射してマイボーム腺の詰まりを根本から改善する治療です。当院ではルミナス社製「M22 IPL」を導入しており、涙の安定性の改善・炎症の軽減・自覚症状の改善が報告されています。3〜4週間おきに複数回行うことで効果が高まります。世界で唯一の根治的なドライアイ治療として注目されており、保険適用外の自由診療です。
▶ 当院のIPL治療について詳しくはこちら
💡 マイボーム腺機能不全(MGD)が原因で点眼治療や日常のセルフケアだけでは十分な改善が得られない場合、IPL治療がより根本的な選択肢となります。詳しくは診察時にご相談ください。

🌿 日常生活でできる対策

  • 意識的にまばたきをする:パソコン・スマートフォン作業中はまばたきの回数が減るため、意識的に増やしましょう
  • 部屋の湿度を保つ:加湿器を使用し、エアコンの風が直接目に当たらないようにしましょう
  • 1時間に1回程度の休憩:近くを見続ける作業の合間に、遠くを見て目を休ませましょう
  • コンタクトレンズの装用時間を見直す:長時間の装用を避け、定期的に眼鏡に切り替える時間を作りましょう
  • 温罨法を習慣にする:蒸しタオルなどで毎日まぶたを温める習慣をつけましょう

❓ よくあるご質問

Q. 市販の目薬を使い続けても大丈夫ですか?
A. 防腐剤入りの市販目薬を長期間頻回に使用すると、防腐剤が目の表面に負担をかけることがあります。症状が続く場合は、自己判断で市販薬を使い続けるのではなく、眼科で原因を確認し、適切な処方薬に切り替えることをおすすめします。
Q. ドライアイは完治しますか?
A. 原因によって異なります。生活習慣が主な原因であれば改善が期待できますが、加齢やマイボーム腺の機能低下が関係する場合は、症状をコントロールしながら長期的に付き合っていく病気と考えていただくことが多いです。
Q. コンタクトレンズは使い続けられますか?
A. ドライアイの程度によります。軽度であれば装用時間の調整や点眼薬の併用で続けられる場合がありますが、症状が強い場合は装用時間の短縮や、眼鏡への一時的な切り替えをおすすめすることがあります。
Q. 何科を受診すればいいですか?
A. 眼科を受診してください。ドライアイには複数の原因・タイプがあり、適切な検査(涙の量・質の検査、マイボーム腺の状態の確認など)によって、お一人おひとりに合った治療法をご提案できます。
Q. 複数の点眼薬を併用しても大丈夫ですか?
A. はい、作用機序の異なる点眼薬同士であれば併用が可能です。たとえばジクアスとムコスタは異なる仕組みで効くため、組み合わせることで相補的な効果が期待できます。複数点眼する場合は5分以上間隔をあけてください。詳しい組み合わせは診察時にご相談ください。
Q. アバレプトはどんな人に向いていますか?
A. ヒアレイン・ジクアス・ムコスタなどの従来の点眼薬を使っても「ゴロゴロ感が取れない」「目にしみるような痛みが続く」という、自覚症状の強い方に向いています。目の表面の所見(傷など)は軽いのに不快感が強い方にも適している場合があります。
Q. IPL治療は誰でも受けられますか?
A. IPL治療はマイボーム腺機能不全(脂が足りないタイプのドライアイ)に有効な治療です。涙の量自体が少ないタイプのドライアイには効果が限られるため、まずは診察で原因のタイプを確認したうえでご提案します。詳しくは当院のIPL治療についてのページもご覧ください。

✉️ 院長からひとこと

きしもと眼科 院長 岸本隼人

「ドライアイは目薬をさすしかない」と思われがちですが、実際には原因によって最適な治療法が異なります。ドライアイ治療は年々進化しており、2026年にはアバレプトのような新しい機序の点眼薬も登場しました。当院では精密な検査で原因のタイプを見極めたうえで、点眼治療・涙点プラグ・温罨法・眼瞼清拭・IPL治療など、最新の知見に基づいた組み合わせで多くの方の改善をサポートしています。市販の目薬で様子を見ているうちに慢性化してしまうこともありますので、気になる症状がある方は早めにご相談ください。神戸市東灘区・魚崎エリアでドライアイにお悩みの方は、しっかり原因を調べて適切な治療をご一緒に考えていきましょう。

本記事は患者様への情報提供を目的としたものです。治療の適応については個人差があります。診察・検査のうえ医師の判断のもとで治療方針を決定いたします。価格・診療内容は予告なく変更する場合があります。

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