白内障手術後に視力が低下したら?後発白内障とYAGレーザー治療を解説

👁 白内障手術後の方へ

白内障手術後に視力が低下したら?後発白内障とYAGレーザー治療を解説【神戸市東灘区】

神戸市東灘区 きしもと眼科 院長 岸本隼人

こんにちは、神戸市東灘区のきしもと眼科・院長の岸本隼人です。

「白内障手術をしたのに、また視力が落ちてきた」「目がかすむ・まぶしいという症状が再び出てきた」――そのような場合、後発白内障(こうはつはくないしょう)の可能性があります。後発白内障はYAGレーザーという外来での短時間治療で改善できる場合がほとんどです。今回は後発白内障の原因・症状・治療法について詳しく解説します。

約20%
白内障術後に
後発白内障が発生
5分程度
YAGレーザー
治療の所要時間
外来で完結
入院不要・
当日帰宅可能

🏥 当院の白内障手術について

当院では毎週多くの白内障手術を行っており、これまで数多くの患者様の視力回復をサポートしてまいりました。日帰り手術に対応しており、術後のフォローアップにも力を入れており、後発白内障のYAGレーザー治療まで一貫して対応しています。他院で白内障手術を受けられた方の後発白内障治療もお気軽にご相談ください。

目次

🔍 後発白内障とは?

白内障手術では、濁った水晶体を取り除いた後に眼内レンズ(人工レンズ)を水晶体嚢(すいしょうたいのう)という袋の中に挿入します。後発白内障とは、この水晶体嚢が術後に濁ってくることで、まるで白内障が再発したかのように視力が低下する状態のことです。

「白内障手術で入れた人工レンズ自体が濁る」わけではなく、レンズを支えている袋(水晶体嚢)が濁るのが後発白内障です。術後数か月〜数年の間に発症することが多く、発症頻度は約20%といわれています。

💡 後発白内障は「白内障の再発」ではありません。人工レンズ自体はそのままで、レンズを支える袋が濁る状態です。YAGレーザー治療で多くの場合すっきり改善します。

⚠️ こんな症状はありませんか?

白内障手術後にしばらく良好だった視力が再び低下してきた場合、後発白内障の可能性があります。

  • 手術後しばらく経って、また視力が落ちてきた
  • 目がかすむ・ぼやける感じがある
  • 光がまぶしく感じる・光がにじんで見える
  • コントラストが低下してものが見えにくい
  • 夜間の見えにくさが増してきた
⚠️ 白内障手術後に視力低下が起きた場合、後発白内障以外の原因(眼内レンズのずれ・網膜の病気・緑内障など)のこともあります。自己判断せず、眼科を受診して原因を確認することが大切です。

📋 なぜ起こるのか

白内障手術の際、水晶体の中身(核と皮質)は取り除きますが、水晶体を包んでいる薄い袋(水晶体嚢)は残します。この袋の中に眼内レンズを固定するためです。

しかし手術後、袋の内側に残った水晶体上皮細胞が増殖・移動し、袋の後ろ側(後嚢)が徐々に濁ってきます。これが光の通り道を妨げ、かすみ・視力低下を引き起こします。この現象は後嚢混濁(こうのうこんだく)とも呼ばれます。

発症しやすい方の特徴として、若い方・糖尿病がある方に多い傾向があります。眼内レンズの素材・形状によっても発症率が異なります。

✨ YAGレーザー治療とは

後発白内障の標準的な治療はYAGレーザー後嚢切開術です。YAGレーザーを使って濁った後嚢(水晶体嚢の後ろ側)に小さな穴を開け、光の通り道を確保する治療です。

😌 痛みがほとんどない

点眼麻酔のみで行います。注射や切開は不要です。

⏱ 5分程度で完了

治療時間はわずか5分程度。外来で当日帰宅できます。

👁 効果が即効性

治療後すぐに視力の改善を実感できることが多いです。

🔄 再発しない

一度治療すれば後発白内障が再発することはほとんどありません。

🏥 治療の流れ

STEP 1 診察・検査
視力検査・細隙灯顕微鏡検査などで後発白内障の程度を確認します。散瞳薬(瞳孔を開く点眼薬)を使用する場合があります。
STEP 2 点眼麻酔・散瞳
麻酔の点眼薬と瞳孔を開く点眼薬をさします。散瞳には20〜30分程度かかります。
STEP 3 YAGレーザー照射(約5分)
専用のレーザー装置の前に座り、YAGレーザーを照射します。「パチッ」という音がしますが、痛みはほとんどありません。治療自体は5分程度で終了します。
STEP 4 治療後の確認・帰宅
治療後しばらく院内で安静にしていただき、眼圧などを確認してから帰宅できます。散瞳の効果が残るため、数時間はまぶしさ・見えにくさが続きます。
⚠️ 散瞳検査・YAGレーザー治療を受ける日は、お車・バイク・自転車でのご来院はご遠慮ください。治療後数時間は見え方が不安定になります。

💴 費用について(保険診療)

YAGレーザー後嚢切開術は保険診療が適用されます。

片眼あたりの費用の目安

1割負担約1,600円
2割負担約3,200円
3割負担約4,800円

※ 別途診察料・検査料がかかります。上記は目安です。

❓ よくあるご質問

Q. 白内障が再発したのですか?
きしもと眼科キャラクター
A. いいえ、白内障の再発ではありません。一度取り除いた水晶体が再び濁るのではなく、人工レンズを支えている袋(水晶体嚢)が濁る状態です。人工レンズ自体はそのままで変化はありません。
Q. 治療後すぐに見えるようになりますか?
きしもと眼科キャラクター
A. 多くの場合、治療直後から視力の改善を実感できます。ただし散瞳の効果が残っている間(数時間)はまぶしさや見えにくさが続きますので、その日は安静にしていただくことをおすすめします。
Q. YAGレーザーを受けると飛蚊症が増えますか?
きしもと眼科キャラクター
A. YAGレーザー治療後に一時的に飛蚊症(黒い点・糸くずが見える)が増えることがあります。これはレーザーで切開した後嚢の断片が硝子体内に浮遊するためで、多くの場合時間とともに気にならなくなります。
Q. 治療後また後発白内障になりますか?
きしもと眼科キャラクター
A. YAGレーザー治療で後嚢に穴を開けると、その部分が再び濁ることはほとんどありません。一度治療を受ければ後発白内障が再発することはほぼないとされています。

✉️ 院長からひとこと

きしもと眼科 院長 岸本隼人

「白内障手術をしてよく見えていたのに、また最近見えにくくなった」とおっしゃる患者様が時々いらっしゃいます。後発白内障はYAGレーザーという外来での短時間治療で多くの場合すっきり改善します。「また手術が必要なのか」と心配される方も多いですが、YAGレーザーは切開・縫合・入院が不要な安全で負担の少ない治療です。当院で白内障手術を受けられた方はもちろん、他院で手術を受けた方もお気軽にご相談ください。神戸市東灘区・魚崎エリアで白内障手術後の見え方が気になる方は、ぜひ当院にご相談ください。

本記事は患者様への情報提供を目的としたものです。治療の適応については個人差があります。診察・検査のうえ医師の判断のもとで治療方針を決定いたします。価格・診療内容は予告なく変更する場合があります。

目次