ICL手術は高度な技術力と高い専門性が必要であるため、料金が高いイメージがあるでしょう。しかし、長期的に見ると、必ずしも高額とはいえません。コンタクトレンズを10年以上使うと考えると、ICLの手術費とそれ程大きく変わりません。
では、ICLの治療費の相場はどの程度なのでしょうか。また、費用を安くする方法はあるのでしょうか。本記事では、ICL手術費の相場と自己負担を軽減する方法について解説します。
ICL手術を提供する人気クリニック10院について、料金の比較や各院のお得情報も紹介しています。ICLを検討している方の参考になればと幸いです。
ICL手術の費用相場と内訳
まず、ICL手術の費用相場はどの程度か、そして、費用の内訳について解説します。
ICL手術の費用相場
| 乱視なし | 59.6万円(平均値) ※42.7~83万円 |
|---|---|
| 乱視あり | 67.7万円(平均値) ※52.7~73万円 |
ICL手術の費用相場は、乱視なしの場合は59.6万円です。また、乱視用レンズは通常レンズよりも複雑な設計で、手術も複雑であるため、相場は67.7万円と乱視なしよりも料金が高くなります。乱視ありの相場は69.5万円。

決して安い金額ではありませんので、悩まれる方が大半ではないでしょうか。一度、コンタクトレンズを使い続けた場合と比較してみましょう。
例えば、1日使い捨てタイプのコンタクトレンズを使用している場合、30枚入れで1,500~2,000円、両眼で1ヶ月3,000~4,000円です。1年間で36,000~48,000円、10年で36~48万円、15年で54~72万円です。
また、乱視用コンタクトレンズの場合、もう少し高くなります。2週間タイプや1ヶ月交換タイプだと、1日使い捨てよりも低価格ですが、洗浄液などの消耗品の費用が発生します。長期的に見ると、大きなコストであり、1日使い捨ての費用を上回るでしょう。
コンタクトレンズの使用を15年以上の長期で考えると、1回限りのICLの手術費の方が経済的に有利といえます。
ICL費用の内訳
- 検査料
- レンズ代
- 医師の技術料
- 薬剤費
- 定期検診費用
ICLの手術前に検査を行わなければなりません。視力検査、角膜の厚さや形状の検査、眼内の状態を詳細に検査するなど、様々な検査が必要です。この検査結果を元に、レンズを準備します。
ICL費用の中で、多くの割合を占めるのがレンズ代です。レンズは患者一人一人異なるため、各患者に合ったレンズを準備しなければなりません。
また、レンズを眼内に挿入するという高い技術力を要するため、医師の技術料も比較的高い割合を占めています。実績が多い医師ほど、技術料は高くなる傾向があるようです。そして、手術による感染症予防や術後の炎症を抑えるために、手術前後に目薬を使わなければなりません。薬剤費も費用に含まれています。
また、術後は経過観察のため、定期的に受診しなければなりません。保証期間はクリニックによって異なりますが、術後3年間と設定しているクリニックが多いです。保証期間内の定期検診費用も含まれています。
その他、手術室使用料や手術時の消耗品費、必要に応じて行われる再手術の費用なども含まれています。
ICLが人気のクリニック10院の料金や特徴を比較
ICLは自由診療のため、クリニックによって料金設定や保証内容、提供されるサポートに違いがあります。同じICL治療であっても、総額費用や含まれるサービスは一律ではありません。
ICL治療で人気のあるクリニック10院を対象に、料金とあわせて特徴を比較しました。
| ICL費用 (乱視なし) |
ICL費用 (乱視あり) |
再手術保証 | お得な情報 | |
|---|---|---|---|---|
| 先進会眼科 | -3D未満:42.7万円 -3D以上:58万円 |
-3D未満:52.5万円 -3D以上:67.8万円 |
1年間 | 適応検査が無料 医療従事者割引特典 |
| アイクリニック東京 | 58万円 | 68万円 | 1年間(延長保証3年) | 担当医指名制度 紹介制度 |
| 品川近視クリニック | -4D未満:42.7万円 -4D以上:53.7万円 |
-4D未満:52.7万円 -4D以上:63.7万円 |
3年間 | 交通費補助 託児所サービス |
| ふくおか眼科クリニック | 69.3万円 | 69.3万円 | 位置修正(3年間) レンズ入れ替え(半年間) |
女性スタッフが多い |
| 新宿近視クリニック | -4D未満:42.7万円 -4D以上:53.7万円 |
-4D未満:52.7万円 -4D以上:63.7万円 |
3年間 | 紹介割引 |
| フジモト眼科 | 60万円 | 70万円 | 保証なし | 紹介者特典・学割 |
| 名古屋アイクリニック | 77万円 | 82.5万円 | 3年間 | ホテルご宿泊サービス タクシーご帰宅サービス |
| おおしま眼科クリニック | 66万円 | 77万円 | 半年間 | オンライン当日順番取りシステム |
| 南青山アイクリニック東京 | 73万円 | 83万円 | 3年間 | セカンドオピニオン外来 |
| アイケアクリニック | 65万円 | 70万円 | 1年間(延長保証3年) | 紹介制度 |
※料金は、両眼の手術を対象にしたプランです。
チェックして頂きたいポイントとして費用面では、レンズの度数によって金額が変わるクリニックと度合いに関わらず一律料金となっているクリニックがあります。
強度近視の方はとくに関係ないのですが、中度近視の方はレンズの度合いによって金額が変わるクリニックを選んだ方が、コストを抑えることができます。
再手術保証について、再手術が必要となるケースは様々です。レンズの度合いが合わなくなってきた、レンズの位置がズレてしまった、他の目の疾患が発症してしまった、など。
どのケースにどのような治療を無料でしてくれる保証があるのかはクリニックによって異なりますので、初回検診の際は必ず確認してください。保証期間の長さだけで良し悪しを選ぶことはできないので、ご自身の症状と合わせて確認することが大切です。
ICLの費用面で失敗しないためのチェックポイント
ICLの費用面で失敗しないためにはどのような点に注意しなければならないのでしょうか。チェックポイントについて解説します。
ICL治療にかかる総額の費用を確認する
ICL治療の費用の中に術前の検査料や薬剤費が含まれていない可能性があります。別途検査料として、1~3万円程度、薬剤費として5,000~1万円程度かかるかもしれません。カウンセリング時に費用の中に検査料や薬剤費が含まれているか、別途請求される場合はその金額について確認しておきましょう。
事前に術後定期検診は有料か確認しておく
術後の定期検診についても、追加料金が発生するか確認しておきましょう。多くのクリニックでは、保証期間内の定期検診は無料ですが、保証期間以降の検診は有料です。保証期間以降は年1回程度の受診が必要で、1回あたり5,000~1万円程度かかると考えておきましょう。
ICL手術の費用が安いクリニックおすすめ3選
ICL手術の費用が相場よりも安いおすすめクリニックを3つご紹介します。
先進会眼科

| 費用目安 | 乱視なし:42.7万円~ 乱視あり:52.5万円~ |
|---|---|
| 保証期間 | 1年間 |
| 術後検診 | 手術翌日、術後1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後、それ以降1年毎 |
| 所在地 | 東京・大阪・愛知・福岡・北海道 |
先進会眼科はICL治療の実績が31,000件以上ある、ICLとレーシック専門のクリニックです。開院以来20年以上に渡って感染症ゼロを達成しており、安心感と信頼性が高いクリニックです。
先進会眼科のICL手術の費用は、乱視なしで42.7万円~、乱視ありの費用は52.5万円~と相場よりも安い価格帯でICL手術を受けられます。先進会眼科のICL手術費にも術前検査料や薬剤費が含まれています。
適応検査が無料で受けられるほか、経験豊富な医師が診療にあたること、最新設備で安全管理を徹底している点も特徴です。全国ネットワークで専門性の高い眼科治療を提供し、アフターフォローや保証制度を重視する方に向いたクリニックといえるでしょう。
品川近視クリニック

| 費用目安 | 乱視なし:42.7万円~ 乱視あり:52.7万円~ |
|---|---|
| 保証期間 | 3年間 |
| 術後検診 | 手術翌日、術後1週間後、3ヶ月後、6ヶ月後、1年後、1年後以降は1年毎 |
| 所在地 | 東京・大阪・愛知・福岡・北海道 |
品川近視クリニックは、ICLやレーシックなど視力回復手術に特化した大手専門眼科として全国に複数の院を展開しています。
ICL手術は両眼で約42.7万円〜という比較的明瞭な料金設定で、適応検査や術前検査が無料で受けられる点が魅力です。分割払いにも対応しており、24回〜最大60回まで金利0%のローンが利用できるため、手術費用の負担を平準化しやすくなっています。
術後のサービス面でも充実しており、定期検診や視力低下時の再手術が3年間無料で受けられる長期保証が付帯しているため、術後の経過をしっかりフォローしてもらえる安心感があります。
地方在住の方に対しては交通費補助制度が使えることや託児所があること、土日祝日も診療を行うなど通いやすさにも配慮されており、豊富な症例数と手厚い保証を求める方に選ばれているクリニックです。
新宿近視クリニック

| 費用目安 | 乱視なし:42.7万円~ 乱視あり:52.7万円~ |
|---|---|
| 保証期間 | 3年間 |
| 術後検診 | 手術翌日、翌々日、術後1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後、1年後 |
| 所在地 | 東京都新宿区西新宿7-10-1 O-GUARD新宿3階 |
新宿近視クリニックは、東京都新宿駅から徒歩圏内で通いやすい大手視力回復専門クリニックで、ICLやレーシック、リレックススマイルなど多様な視力矯正治療に対応しています。
ICL手術は屈折値や乱視の有無によって料金が変わりますが、例えば近視度数-4D未満の両眼で42.7万円、-4D以上で53.7万円と、国内の相場と比べても比較的リーズナブルな価格設定になっています。
適応検査は無料で受けられ、術後の定期検診や目薬が一定期間無料となるアフターケアも用意されています。さらにICLには3年間の長期保証が付くため、術後にレンズ交換や位置調整、再手術が必要と判断された場合でも保証の対象となり、安心感が高いのが大きな特徴です。
年中無休で土日祝日の診療にも対応するなどスケジュールに柔軟に対応しやすい体制も魅力です。
ICL手術にかかる費用を安くする方法
最後に、ICL手術にかかる費用を安くする方法について、2点解説します。
医療費控除を利用して返金を受ける
ICL手術の費用は公的医療保険の対象外ですが、医療費控除の対象です。医療費控除とは、1年間(1月~12月)に支払った医療費が10万円を超える場合、超えた分の一定額を少し返してくれる制度です。
医療費控除を受ける場合、確定申告を行わなければなりません。個人事業主やフリーランスの方は毎年確定申告をしているため、医療費控除の欄に1年間の医療費を追加で記入するだけです。
サラリーマンや公務員の方は勤め先で年末調整を行うため、基本的に確定申告を行う必要ありません。ただ、今回のような多額の医療費を払った場合、確定申告を行えば払った医療費が少し返ってきます。やらない手はありません。
翌年1月中に受け取る源泉徴収票を元にして、確定申告を行いましょう。確定申告を行う方法はいくつかありますが、国税庁の「確定申告等作成コーナー」を利用すると便利です。
また、医療費は世帯全員分を合算できます。確定申告期間は毎年2月中旬から3月中旬です。忘れずに確定申告を行いましょう。
加入している生命保険や医療保険の手術給付金が出るか確認する
現在、民間の生命保険や医療保険に加入している方は、ICL手術を受けると手術給付金を受けられる可能性があります。契約内容によっては対象外の場合もあるため、保険会社に直接問い合わせましょう。
また、もし生命保険で一部補てんされた場合、その金額を差し引いた残りの金額が医療費控除対象となります。例えば、ICL手術費用が70万円、保険から20万円補てんされた場合、申告する医療費は50万円です。
